疲労骨折と冷凍グリンピース

こんにちは。

もう8月も終わりですね。ゴールドコーストも真冬が過ぎ、少しずつ暖かい日が続くようになりました。

私たちの留学生活も6か月目に入ります。
ここまで家族皆、緊急で病院にかかるほどの病気や大きなケガもなく過ごしてきましたが、
先日、妻がこちらで初めてGP(開業医)にかかることになりました。

3週間ほど咳が続き、ある時、息をするのも耐えられないほど脇腹の痛みを伴い、
一度見てもらうことになったのです。

夜も眠れぬその状況と私が日本で医師であることを含め、ろっ骨骨折を疑う旨をGPに伝えたのですが…

「じゃあ、近いうちにレントゲンを撮ってきて。撮ったらまた、ここに来てね」
「え?レントゲン今から撮ってもらえないんですか?」
「ここにはないよ。オーダー用紙を出すから、自分でレントゲン施設に予約してみて。今日はもう無理だと思うよ」
「…」

仕方なく妻は自らレントゲン施設に電話をしましたが、
案の定、最短でも翌日の予約しか取れず(それも残り1枠で何とか確保)、
1日待って何とかレントゲン撮影に行ってきました。

無事にレントゲンを撮り終わると、
「じゃあ、またGPに予約を取って、そっちで結果を聞いてくださいね」
とのこと。

再度、GPに翌日の予約を入れ、手渡された大きなレントゲン写真を持ってその日は帰宅しました。(レントゲン写真は本人が持ち帰り、撮影データはオーダーを出したGPの元へ半日以内にオンライン送信されます)

結局、激しい痛みを訴えてGPに行っても、その症状を説明してレントゲンを撮って結果を聞くまでに、こちらのシステムでは最短でも3日ほどかかるのです。土日を挟むともっと厄介です。

もちろんGPではなく、最初から直接、大学病院や総合病院に緊急でかかることもできますが、その待ち時間もかなりのようです。
(知人は子どもの高熱で病院へ行き、5時間待ったそうです)

いかに、日本では気軽に、それでいて十分な診察と治療を受けられているのかを痛感しました。こちらの人たちは、本当に重症ではない限り医者にかからないというのが基本的な考えです。

さて、タイトルに冷凍グリンピースとありますが、
もう一つ、日本では考えられないエピソードがあります。

地元のスーパーで買い物カートから次男が落ち、後頭部を打って号泣していた時の事。

「大丈夫ですか?冷やすものを持ってきましょうか?」
「お願いします、すみません」

親切な店員さんが慌てて持ってきたのは、冷凍コーナーに並んでいたグリンピース!!
トイレットペーパーをぐるぐる巻きにして、次男の後頭部に当ててくれました。

「お大事に」

と言われて、そのまま店を後にしましたが(もちろん無料で)、
妻と二人、冷凍グリンピースの登場にびっくりしながらも、
氷より幹部にフィットするその意外なクッション性(?)に感動しました。

幸い、次男のケガも大したことなく、我が家の冷凍庫には緊急時に備えていまも冷凍グリンピースが入っています。


もらって帰った妻のレントゲン写真を私もチェックしました

後頭部を冷やすのに大活躍した冷凍グリンピース

ゴールドコースト空港の近くにあるCurrumbin Beachです

Currumbin Beachは、大きな岩などがあり、ゴールドコーストの中でも少し雰囲気が違います

澄んだ空気とエメラルドグリーンの海は本当にきれいです


  • 2016.08.30
  • Dr.DOGのオーストラリア留学報告